台湾の演劇人・映画人である林摶秋（りん・でんしゅう、1920-1998年）が1960年代に製作した台湾語映画4作品がデジタル修復され、台湾でDVD-BOXとして発売された。

これは、映画評論家の山田宏一さんをお迎えして、溢れ出る映画的記憶と共に、林摶秋作品の印象を語っていただく贅沢な試みである。

山田さんの映画的記憶によって、林摶秋作品に見事な註釈が加わるさまを堪能できるだろう。

ここでいう註釈とは鈴木元（「学問史のために、註釈史のために」2016）の言葉を借りれば「原点理解のための手がかり」であり、対象を研究する可能性を切り開くものである。

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「山田宏一と観る林摶秋映画　第一回」

「山田宏一と観る林摶秋映画　第二回」

本研究はJSPS科研費 JP20K12330「二重の連続性でみる戒厳令下1950年代台湾映画の複合的研究」の助成を受けたものである。